RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)をご存じでしょうか?

RSウイルスの感染による呼吸器の感染症であり、RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。主に接触感染と飛沫感染で感染が広がり、感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で自然軽快しますが、重症化するとその後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。感染によって重症化するリスクの高い慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する方や高齢者は感染しないように特に注意が必要です。予防のためには、日々の感染症対策と60歳以上の方は予防接種を打つという選択肢があります。

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